さる、2006年11月11-12日の第9回SAGAシンポジウム会場において行われた世話人会において、昨今問題になっている、チンパンジーのTVバラエティでの使用について議論となりました。
その結果、SAGA世話人会としては、SAGAが掲げる3つの原則に鑑みて、
1) 「絶滅の危機に瀕した種」であるチンパンジーをテレビ番組のショーなどの出演に供すべきではなく、希少種の繁殖と研究、動物園における教育的展示の対象に限定すべきある
2)極端な擬人化がチンパンジーの本来の姿を大きく歪めて伝わることにより、人々のあいだにチンパンジーについて誤った認識が広められてしまうと、人々がチンパンジーを含む大型類人猿の保全のために適切な行動をとることの妨げとなってしまう
3)チンパンジーの心身の健全な発達のために適切なケアが最重要視されるべき幼少期に、母親や仲間の個体からひきはなされ、長距離の移動や、不自然な姿勢や行動を伴う長時間の撮影など、心身に多大なストレスを被る状況に置くことは、避けるべきである
と考え、12月4日付で、関係各所計6ヶ所に対して、これらのチンパンジーの取り扱いの改善を求めるべく要望書を送付いたしました。また、本HPにおきましても、要望書を掲載させていただきます。
みなさまには、今後とも、人類と大型類人猿の共存する社会の実現にむけ、変わらぬご理解とご支援をよろしくお願いいたします。
SAGA(アフリカ、アジアに生きる大型類人猿を支援する集い)世話人一同
要望書: 市原ぞうの国 園長 坂本小百合様 宛
要望書: 環境省 環境大臣 若林正俊様 宛
(順不同)
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